上白糖と三温糖の違い!体にいいのはどっち?カロリーや甘さの違いは?
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「上白糖(白砂糖)より三温糖の方が体にいいよ」って母からは聞いてたんだけど、友達は「どっちも同じ」って言うんだよね。どっちの方が体にいいとか、本当にあるのかな?
そもそも、上白糖(白砂糖)と三温糖の違いって何なの?
以前、うちの母は上白糖を使っていましたが、「三温糖の方が体にいい」と誰かに聞いてから、上白糖(白砂糖)をやめて三温糖を主に使っていました。
真っ白な上白糖より、茶色い三温糖の方が黒糖に似ているからなのか、なんとなく健康に良さそうなイメージ。でも、本当のところはどうなのでしょう?
今回は
- 上白糖と三温糖、体にいいのはどっち?
- 上白糖と三温糖の違い(栄養、カロリー、甘さ、料理の使い分け)
それでは、続きをご覧くださいね!
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目次(クリックすると読みたいところにとびます)
上白糖と三温糖、体にいいのはどっち?
「上白糖(白砂糖)と三温糖、どっちが体にいいのか・・・」ですが、答えはズバリ!
どちらも成分はほぼ同じなので、体への影響に違いはありません!
「え~!?」って思いました?
実は私もちょっとがっかりしました。だって、ずっと母から「三温糖の方が体にいい」と聞かされて、三温糖を使っていたんですから・・・(-_-;)
冒頭でも書いたように、三温糖は色が茶色いので、栄養価が高い「黒糖」に似ていますよね。
それで、ミネラルなどの栄養素を多く含んでいるように感じるのかもしれません。
確かに私もそんなイメージを持っていました。どうやらそこが「三温糖の方が体にいい」という誤解の始まり・・・だったようです^^;
それでは、上白糖と三温糖は成分はほぼ同じで、体への影響に違いはないという理由を下の章で説明していきます。
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上白糖と三温糖の違い
上白糖と三温糖は成分はほぼ同じで、体への影響に違いはないという理由を知るために「違い」を比べてみましょう。
ポイントは、
- 製造方法
- 栄養・カロリー・甘さ
- 値段
- 料理の使い分け
などです。それぞれ詳しく説明しますね。
製造方法の違いについて
三温糖とは
三温糖(さんおんとう)は、上白糖・グラニュー糖を分離して残った糖液を数回加熱してカラメル色をつけた日本特有の砂糖である
つまり、上白糖と三温糖の作り方はほぼ同じなんですね。
三温糖は、上白糖とグラニュー糖を分離して、そのあと残った液を数回加熱して煮詰めることで茶色い砂糖になります。
この数回加熱する工程があることから「三温」という名前が付いたそうですよ。
上白糖とグラニュー糖を分離して残った糖液は、いわゆる残りカスのようなものなのですが、そこには不純物(ミネラルなど)が残っているので、三温糖には上白糖よりもミネラルが若干多く含まれます。
そのことから、三温糖が上白糖よりも体にいいと誤解されるようになったようですね。
余談ですが、三温糖は全体がキレイな茶色にならず、色のムラができることが多いので、均一な茶色にするためにカラメル色素で後から色を付けているものもあります。
また、上白糖に色を付けただけで、三温糖という名前で販売しているものも実際には売られています。
上の画像のように、三温糖の袋の裏の原材料名の欄に「カラメル色素」と表示されていれば、色が足らずにカラメル色素を追加したもの、または上白糖に色を付けただけのもの・・・ということになるので、気になる方はチェックしてくださいね。
栄養・カロリー・甘さの違いについて
次に上白糖と三温糖の栄養価、カロリーについてですが、比較してみるとほぼ違いはありません。
【栄養成分表】100gあたり
上白糖 | 三温糖 | |
カロリー(kcal) | 384 | 381 |
ナトリウム | 1 mg | 7 mg |
カリウム | 2 mg | 13 mg |
炭水化物 | 99 g | 99 g |
タンパク質 | 0 g | 0 g |
カルシウム | 1 mg | 6 mg |
鉄 | 0 mg | 0.1 mg |
マグネシウム | 0 mg | 2 mg |
上の章でも書いたように、三温糖は最後に残った糖液を使って製造しているので、上白糖に比べると若干ミネラルなどの栄養素が多く残っています。
でも、これは100gあたりの数値なので、微々たる差なんですよね。
含まれるミネラルが少し多いことが、「上白糖より三温糖の方が体にいい」と言えるほどの根拠にはなりません。
甘さについては、三温糖は上白糖より甘みを強く感じます。それは三温糖のカラメル独特のコクによるものです。
また、人間の舌は複雑な味の方が甘みをより強く感じるようになります。
上白糖は精製度が高いので、ミネラルなどの栄養素はほとんど残っておらず、スッキリした甘さになっています。
一方で、三温糖にはミネラルなどの栄養素がほんの残っていることで味が複雑になり、上白糖よりも甘いと感じるんですね。
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値段の違いについて
値段は三温糖の方が上白糖より少し高いのが一般的で、
- 上白糖(1kg)が150円~200円くらい
- 三温糖(1kg)が200円~250円くらい
となっていて、50円ほど差があります。
なぜ三温糖の方が値段が高くなっているのかというと、実は上白糖よりも流通量が少ないためなんです。
たくさん流通する上白糖の方が、値段を安く販売できるというわけです。
三温糖の方が値段が高いので、つい「品質が良いのかも」と思ってしまいがちですが全然違ったんですね^^;
値段の違いも、上白糖よりも三温糖の方が体にいいと勘違いされる原因になっているのかもしれません。
料理の使い分けについて
上白糖と三温糖の成分はほぼ同じで、どちらも一般的に使いやすい砂糖なので、料理への使い分けを特に気にする必要はありません。
特にこだわりが無ければ、使い分ける必要はなく、代用することも可能です。
ただ、三温糖は甘みを強く感じることと、色が付いていることから、どちらかというと向き不向きはあります。
味の好みで使い分けてOKですが、仕上がりの色を気にする場合は、上白糖と三温糖を使い分けましょう。
上白糖 | ・料理全般、お菓子づくり、飲み物など ・色を付けたくないものに |
三温糖 | ・強い甘さやコク、照りを出したいもの向き(佃煮や煮豆、煮物など) ・色が付いても良いものに |
わが家では、ぜんざいや煮豆など、コクのある甘さが欲しいものに三温糖を使います。普段のカボチャの煮物などにも使っていますよ。
ただ、友達の家では、三温糖で作った煮物は家族に不評だったらしいので、好みが分かれるところかもしれませんね。
今まで上白糖で作っていたものを、すべて三温糖に変えると、味に違和感を感じるかもしれません。心配なときは、上白糖に少し三温糖を加えて煮物を作ってみたり、少しずつ慣らすといいと思います。
うちはどっちを使っても家族は全然気が付かないので、使い分けは全然気にしていません。
どうやらわが家の男子たちは、上白糖と三温糖の違いが分かるほど繊細な舌を持ち合わせていないようですね(笑)
また、お菓子づくりの場合は、上白糖かグラニュー糖が向いています。
三温糖を使うと、どうしても茶色い色が付いてしまうので、生クリームやスポンジケーキなどには不向きです。
でも、パウンドケーキやココア味のお菓子など、色を気にしなくてもいいものに使うとコクのある仕上りになります。
そのあたりはお好みで使い分けてくださいね!
私は以前、生クリームに入れる上白糖がなくて、三温糖で代用したことがありました。
ベージュ色の生クリームになってしまいましたが、家で食べるだけのものだったので、それはそれでOK!でしたよ^^;
【こちらの記事も違いについて書いています。ぜひご覧くださいね♪】
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まとめ
今回は、
- 上白糖と三温糖、どっちが体にいい?
- 上白糖と三温糖の違い(栄養、カロリー、甘さ、料理の使い分け)
- 上白糖と三温糖、どちらかが体にいいというわけではない
- 上白糖と三温糖の成分に大きな違いはない
- 料理には味の好みによって使い分けるといい(使い分けなくてもいい)
ということが分かりましたね。
健康志向の高まりで、使うならできるだけ体にいい砂糖・・・と思ってしまいますが、結局上白糖と三温糖はほぼ同じなので、味の好み、値段の違いなどによって、どちらを使うか決めてくださいね!
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