血便の原因は何?鮮血だけど痛くない!これって病気?

最終更新日:

突然の血便 しかも鮮血なんだけど別に痛くない

いきなりこんな状況になったら焦りますよね(^^; 

これってやっぱり病気?なにか原因があるよね?って思いますよね。

鮮血の血便(下血)の場合、どんな病気が考えれるのでしょう?

今回は私の母(68歳)の体験を元に、突然の血便(下血)の原因や症状、治療についてご紹介します。

Sponsored Link


目次(クリックすると読みたいところにとびます)

血便の原因は大腸憩室出血


母の血便の原因は「大腸憩室(けいしつ)出血」というもの。

大腸憩室って耳慣れない言葉ですよね?

私もこの時、初めて知りました。

腸の壁がプクッと外側に袋のように飛び出すことがあり、この外側に膨らんだ部分を憩室と言います。

決して珍しい病気ではなく、便秘や加齢などが原因で、腸に圧力がかかると腸の壁が外側に出てしまう病気で、誰にでも起こる可能性があるそうです。


ただ、大腸憩室があってもほとんどの場合は特に症状がなく、治療の必要もないのですが、憩室に便がたまったりすることが原因で憩室炎を起こすと、血便(下血)、腹痛、発熱などの症状があらわれます。

血便 原因 鮮血



母の場合、お腹が痛い、発熱などの症状はなく、ある日突然、鮮血の血便が出ました。見てハッキリ分かるくらいの量だったそうです。

その時にすぐに病院に行けば良かったのですが、1回で止まったので「大丈夫だろう」と放っておいたところ、2日後にまた出血。

その時は一度目よりも下血の量が多く感じたようです。


それであわてて近くのかかりつけ医に行ったところ、すぐに総合病院の内科を受診するように言われました。

そこで診察を待っている間に、今度は下着やズボンまでぐっしょり濡れるほどの量の下血が…。

クラクラして立っていられなくなったそうです。


診察の結果、多分大腸憩室からの出血だろうということでCT検査。

やはり腸がポコッと外に出ているところが所々あり、大きな物は直径が1センチほどありました。

その後、出血している憩室を特定するために、腸を洗浄しながら内視鏡で調べてもらいました。

かなり念入りに調べてもらったのですが、その時にはもう出血が止まっていて、残念ながら結局どこから出血しているのかは分かりませんでした。


出血している場所が特定できれば、クリップで挟んで止めるという治療ができたのですが、出血が止まってしまうと、出血箇所を特定するのは難しいそうです。

母の場合、下血の量が多くかなりひどい貧血状態になっていたので、輸血が必要になるかもとの説明でした。

そして、また出血すると危険だということで結局10日ほど入院しました。

大量に出血すると、出血性ショックで命にかかわる場合もあるそうです。


貧血の目安となるのがヘモグロビン濃度で、その数値は男性で14g以下、女性で12g以下で貧血と診断されます。

母は出血の量がかなり多かったので、ヘモグロビン濃度の数値が9g台。かなりひどい貧血状態だと言われました。

入院中は抗生剤を投与され、腸を休めるために2日ほど絶食した後、徐々に普通食に戻していきました。幸い再び出血することはなく、今は普通に生活しています。

Sponsored Link


大腸憩室炎を予防するためには?


便秘になると憩室の細菌感染が起こりやすいため、大腸憩室炎を発症しやすくなります。

大腸憩室炎を起こさないためには、便秘にならないのが一番!

…ということで、便秘予防のために食物繊維水分を多く摂ったり、適度に身体を動かすのが大切ですね。


そして、母が退院するときに看護師さんから教えてもらったスペシャルドリンクが「牛乳+ヤクルト」 

牛乳にヤクルトを混ぜて飲むのですが、これが便秘に効くそうなんです。

ただ母の場合、実は便秘はほとんどしたことがない人だったので、効果のほどはお伝えできませんが…(^^;

便秘は大腸憩室ができる原因にもなるので、予防できるに越したことはありませんね。

母はほとんど便秘知らずの人だったので、便秘が原因で大腸憩室炎を起こしたとは考えにくいのですが、大腸憩室は外側にふくらむので、その分腸壁が薄くなってしまいます。

母の場合は、薄くなった部分が何かの原因で刺激を受け、炎症を起こして出血したのではないかということでした。



最後に


母が大腸憩室炎からの出血で入院した話をすると、同じように血便(下血)で病院にかかったという人が何人かいたので驚きましたが、それだけ誰にでも起こりうる病気だということですよね。

ちなみに、自分もなったと言われていたのは、60代の男性、70代の男性と女性でした。

母のように痛みもなく突然出血する人もいれば、お腹がすごく痛くなったという人もいて、人によって症状の現れ方が違います。

少量の出血の場合は、受診してもすぐに帰っていいよと言われることもあるようです。


ただ、少しの出血だと思っていたら、母のように後で大量に出血したりすることもありますし、ほかの病気(痔やガン、潰瘍など)が原因で血便や下血する場合もあるので、少しの出血でも軽くみずに、できるだけ早めに、

まずは内科を受診してくださいね。



Sponsored Link

おすすめ記事


コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ